1:22 このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。

 1:23 「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。

 

処女であるマリアは、聖霊によって身ごもり、イエス・キリストが誕生することになりますが、「このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。」と言われています。

 

イエス・キリストの誕生は、旧約の時代より預言されていたことの成就であるというのです。23節でマタイが引用しているのは、イザヤ書7章14節からのものです。「それゆえ、わたしの主が御自ら/あなたたちにしるしを与えられる。見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み/その名をインマヌエルと呼ぶ。」(イザヤ書7:14)

 

新共同訳聖書では「おとめ」と言われていますが、新改訳聖書では「処女」と訳されています。70人訳聖書も「処女」と言われています。イエス・キリストは、人間の通常の出生とは違って肉体関係を持つことなく聖霊によってマリアの胎に宿られてお生まれになったのでした。

 

神の御子が私たちと同じ人間としてお生まれになったというこの事実が、神は「インマヌエル」私たちとともにおられる神であるという事を現わしています。これは単に一緒にいるという事ばかりではなく、神は人類に与えられた恵みの契約を守り、私たち人類を愛し、守り、導いていてくださる神であることを教えています。

 

祈り

 

天の父なる神様、アブラハム・ダビデ・イエス・キリストとつながっていく歴史に見られるように、あなたは救いの御業を私たちのうちに実現してくださり、共におられることを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。