4:1 さて、アダムは妻エバを知った。彼女は身ごもってカインを産み、「わたしは主によって男子を得た」と言った。
4:2 彼女はまたその弟アベルを産んだ。アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。

アダムとエバの間に、兄のカインと弟のアベルが与えられました。先に神は、「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ。」(創世記1:28)と言われました。彼らの子孫が増えて地に満ちることを神は願っておられます。

アダムとエバから生まれてきた人類は、今や地に満ちるようになりましたが、彼らは皆罪をもって生まれてきたために(詩編51:7参照)、この世界は神の恵みによって支えられながらも、神をあがめる者は少数者であり、この世界には混乱や争いなど、神の御心にかなうものとはなっていないのが現状です。

カインは土を耕すものとなり、アベルは羊を飼うものとなりました。これはどちらの働きが優れているということではありませんが、神はそれぞれに自分で選んで働きにあずかることを願っておられます。

祈り

天の父なる神様、あなたが与えてくださったたくさんの恵みを思うとき、あなたの愛の大きさ深さを思わされます。にもかかわらず、人間はなおも罪を犯し続け、あなたの御もとから離れて自分勝手な道にそれてしまい、この世界の恵みを汚し、混乱をもたらしています。
あなたのもとを離れた人たちが、罪を悔い改めてあなたの御もとに戻ることが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。