2:21 そこで、ヨセフは起きて、幼子とその母を連れて、イスラエルの地へ帰って来た。

 2:22 しかし、アルケラオが父ヘロデの跡を継いでユダヤを支配していると聞き、そこに行くことを恐れた。ところが、夢でお告げがあったので、ガリラヤ地方に引きこもり、

 2:23 ナザレという町に行って住んだ。「彼はナザレの人と呼ばれる」と、預言者たちを通して言われていたことが実現するためであった。

 

イエス・キリストは、預言されているとおりベツレヘムでお生まれになりましたが、その後ヘロデ王という残虐な王様が君臨しているためにしばらくエジプトに行って住むようになりました。

 

ところが、ヘロデ王が亡くなったために、これも天使のお告げに従って、ガリラヤのナザレに行って住むようになりました。マタイはこのことを「「彼はナザレの人と呼ばれる」と、預言者たちを通して言われていたことが実現するためであった。」と記しています。

 

しかし、この文字通りの言葉を旧約聖書の中に見いだすことはできません。それで多くの学者たちは、「若枝」と結び付けてこのことを説明しています。イザヤ書11章には、「エッサイの株からひとつの芽が萌えいで/その根からひとつの若枝が育ち、その上に主の霊がとどまる。知恵と識別の霊/思慮と勇気の霊/主を知り、畏れ敬う霊。彼は主を畏れ敬う霊に満たされる。」(イザヤ書11:1~3)

 

赤ちゃんのイエス様は、人間的には力のないものでしたが、神の霊が宿り、神によって守られ、支えられており、ヨセフとマリヤは、神のお告げの通りに信仰をもって歩んだことが分かります。

 

祈り

 

天の父なる神様、出エジプトの後の旅を雲の柱、日の柱をもってお導きくださったように、イエス・キリストの家族たちをも共にいてお守りくださりお導きくださって、救いの御業を行ってくださった事を、心より感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。