6:2 あなたがたは知らないのですか。聖なる者たちが世を裁くのです。世があなたがたによって裁かれるはずなのに、あなたがたにはささいな事件すら裁く力がないのですか。

 6:3 わたしたちが天使たちさえ裁く者だということを、知らないのですか。まして、日常の生活にかかわる事は言うまでもありません。

 6:4 それなのに、あなたがたは、日常の生活にかかわる争いが起きると、教会では疎んじられている人たちを裁判官の席に着かせるのですか。

 

ヤコブの手紙には、人を裁くことについて次のように言われています。「兄弟たち、悪口を言い合ってはなりません。兄弟の悪口を言ったり、自分の兄弟を裁いたりする者は、律法の悪口を言い、律法を裁くことになります。もし律法を裁くなら、律法の実践者ではなくて、裁き手です。律法を定め、裁きを行う方は、おひとりだけです。この方が、救うことも滅ぼすこともおできになるのです。隣人を裁くあなたは、いったい何者なのですか。」(ヤコブ4:11~12)

 

ところがここには、「聖なる者たちが世を裁くのです。」と言われています。ここで裁くと言われているのは未来形が使われていますので、将来裁くようになるという意味であることが分かります。本来、真実の意味で裁くことが出来るのは神だけです。しかし、神によって聖なる者とされた人たちがこの世界を治め裁くようになることも聖書には教えられています。

 

ヨハネの黙示録には次のように言われています。「わたしはまた、多くの座を見た。その上には座っている者たちがおり、彼らには裁くことが許されていた。わたしはまた、イエスの証しと神の言葉のために、首をはねられた者たちの魂を見た。この者たちは、あの獣もその像も拝まず、額や手に獣の刻印を受けなかった。彼らは生き返って、キリストと共に千年の間統治した。」(ヨハネの黙示録20:3~4)

 

祈り

 

天の父なる神様、この世界は今は悪と闇が支配し、様々な問題が生まれていますが、キリストの再臨によって闇の力が滅ぼされて義なる世界がもたらされることを待ち望みつつ、あなたの御心を求めて生きることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。