19:8 パウロは会堂に入って、三か月間、神の国のことについて大胆に論じ、人々を説得しようとした。
19:9 しかしある者たちが、かたくなで信じようとはせず、会衆の前でこの道を非難したので、パウロは彼らから離れ、弟子たちをも退かせ、ティラノという人の講堂で毎日論じていた。
19:10 このようなことが二年も続いたので、アジア州に住む者は、ユダヤ人であれギリシア人であれ、だれもが主の言葉を聞くことになった。
「パウロは会堂に入って、三か月間、神の国のことについて大胆に論じ、人々を説得しようとした。」とありますように、彼はユダヤ人の会堂に行って、ユダヤ人たちに福音を伝えようと考えていました。
けれども、ユダヤ人たちは、激しく妨害するようになりましたので、「パウロは彼らから離れ、弟子たちをも退かせ、ティラノという人の講堂で毎日論じ」るようになりました。彼はここで2年もの間イエス・キリストの福音を伝えるようになりました。
ティラノの会堂に集まってくる人たちの多くは異邦人たちであったと思われます。神様はかつてアブラハムに、「あなたは祝福の基となる」と言われましたが、アブラハムの子孫であるイエス・キリストによって救いの御業が実現され、ユダヤ人たちから福音が宣べ伝えられていくようになりました。
祈り
天の父なる神様、激しい迫害にもかかわらず、イエス・キリストの弟子たちは福音を宣教していき、そのために多くの人々がイエス・キリストを救い主と信じて受け入れるようになりました。コリントの街では、ユダヤ人たちによる妨害があったために会堂で話すことはできなくなりましたが、ティラノの講堂において話すことが出来たために、およそ2年にわたって福音を宣べ伝えることができました。今もこの福音が世界中で宣べ伝えられていることを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。