47:7 それから、ヨセフは父ヤコブを連れて来て、ファラオの前に立たせた。ヤコブはファラオに祝福の言葉を述べた。

47:8 ファラオが、「あなたは何歳におなりですか」とヤコブに語りかけると、

47:9 ヤコブはファラオに答えた。「わたしの旅路の年月は百三十年です。わたしの生涯の年月は短く、苦しみ多く、わたしの先祖たちの生涯や旅路の年月には及びません。」

47:10 ヤコブは、別れの挨拶をして、ファラオの前から退出した。

47:11 ヨセフはファラオが命じたように、父と兄弟たちの住まいを定め、エジプトの国に所有地を与えた。そこは、ラメセス地方の最も良い土地であった。

47:12 ヨセフはまた、父と兄弟たちと父の家族の者すべてを養い、扶養すべき者の数に従って食糧を与えた。

 

かつてヨセフは夢を見て、「わたしはまた夢を見ました。太陽と月と十一の星がわたしにひれ伏しているのです。」(創世記37:9)と言ったことがありました。「太陽と月と十一の星」は、ヨセフの父と母と11人の兄弟たちを指し示しています。

 

そんなことはあり得ないと考えられていたことが現実に起こりました。今日の聖書の個所には、エジプトの王とヤコブの出会いのところですが、この世的には非常に権威のあるエジプトの王ですが、ヤコブに対しては非常に礼儀正しく、ヤコブを敬うような形で会見していることが分かります。

 

彼らが住むことになったゴシェンの地は、「ラメセス地方の最も良い土地であった」と言われています。家畜を放牧して飼うのですから、広い土地でもあったと思われます。自国の民ではないのに、ヨセフの家族はかなり優遇されてこの地に住むことが出来るようになったことが分かります。

 

祈り

 

天の父なる神様、ゴシェンの地に住むようになったヤコブの家族は、ヨセフがいるうちは非常に快適な暮らしをすることが出来ました。そのために彼らは、カナンではなくここで暮らしたいと思うようになったのではないでしょうか。どこにあっても主と共に生きようとしたアブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフのような人生を生きることが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。