25:8 パウロは、「私は、ユダヤ人の律法に対しても、神殿に対しても、皇帝に対しても何も罪を犯したことはありません」と弁明した。

 25:9 しかし、フェストゥスはユダヤ人に気に入られようとして、パウロに言った。「お前は、エルサレムに上って、そこでこれらのことについて、わたしの前で裁判を受けたいと思うか。」

 25:10 パウロは言った。「私は、皇帝の法廷に出頭しているのですから、ここで裁判を受けるのが当然です。よくご存じのとおり、私はユダヤ人に対して何も悪いことをしていません。

 

ユダヤ人たちは、激しくパウロを訴えましたが、取り調べをしてもローマの法律を犯すような犯罪を見つけることはできませんでした。ユダヤ人たちの訴えは全く根も葉もないでっち上げでうその証言であることが分かりました。

 

これは、ポンテオピラトがイエス・キリストについて取り調べましたが、何の罪も見出すことが出来なかったことと似ています。それでもユダヤ人の最高議会をはじめとした指導者たちはユダヤ人たちを扇動して、「イエスを十字架につけろ」と叫んだのでした。

 

この時パウロは、総督フェストゥスに対しても、「私は、ユダヤ人の律法に対しても、神殿に対しても、皇帝に対しても何も罪を犯したことはありません」と弁明しました。当時の人々は他の人に気に入られようとしていたのに対して、パウロは神の前に誠実にその御心を実現していこうとしていたこと、神もそれを果たしていけるように導かれたことが分かります。

 

祈り

 

天の父なる神様、「私は、ユダヤ人の律法に対しても、神殿に対しても、皇帝に対しても何も罪を犯したことはありません」と弁明したパウロの証言は、彼の正直な証言であったと思います。それほどに神が彼とともにおられてその働きを導いてくださったことが分かります。私たちも主と共に歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。