1:19 夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心した。

 

「夫ヨセフは正しい人であった」というのは、ヨセフは神の御前に正しい人であった、この時の彼の判断は神の御心にかなっていたということです。ヨセフはマリアから、「子供をみごもった」ことを知らされたとき、「マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心した。」のでした。

 

この時、マリアのことを表ざたにしたならば、マリアは不倫を犯して身ごもったとされて石打の刑に処せられることが分かっていましたから、ヨセフはこのことを表ざたにはしないで、ひそかに縁を切ろうと考えたのでした。

 

表ざたにしないことで、後に子供が産まれた時、人々は、この子供はヨセフの子供ですが、ヨセフは婚約期間中にマリアとの関係をもって子供を身ごもらせたうえ、マリヤと離婚したと考えるでしょう。ヨセフはマリヤが受けるであろう苦しみや処刑を望まず、自分がその罪の責任の責めを負うことを考えたのです。ここにはマリヤへの愛が表わされています。

 

祈り

 

天の父なる神様、預言されていた通りに処女であるマリヤをみごもらせて、生まれて来る男の子であるイエス・キリストによって、救いの御業を実現してくださることを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。