11:29 群衆の数がますます増えてきたので、イエスは話し始められた。「今の時代の者たちはよこしまだ。しるしを欲しがるが、ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられない。

11:30 つまり、ヨナがニネベの人々に対してしるしとなったように、人の子も今の時代の者たちに対してしるしとなる。

 

「群衆の数がますます増えてきた」と言われていますが、集まってきた群衆の多くは、病気を癒したり、悪霊を追い出したりするイエス様を見て、すなわちしるしを見て集まってきた人たちでした。

 

そうした人々に対してイエス様は、「今の時代の者たちはよこしまだ。しるしを欲しがるが、ヨナのしるしのほかには、しるしは与えられない。」と言われました。

 

旧約聖書に登場する預言者ヨナは、神様からニネベに行って人々に悔い改めて神に立ち帰るようにというメッセージを伝えるように言われましたが、ヨナはこれに従おうとせず、別の町に行く船に乗り込みました。

 

けれども大きなあらしが来て、舟に乗っている人の命も危険にさらされていた時、ヨナはこれが神からのものであることを知り、「私をこの海に投げ込んで下さい。そうすれば嵐はおさまるでしょう。」というのです。

 

それで人々はヨナを海に投げ込むと嵐はおさまりました。ヨナは、大きな魚に飲み込まれてしまいましたが、3日目にその魚はヨナを陸に吐き出しました。

 

これがヨナのしるしですが、ヨナが3日魚の中にいて再び出てきたように、イエス・キリストは、十字架で死んで3日後によみがえられたのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、ヨナが三日目に魚から吐き出されたように、イエス・キリストも十字架においてご自身をささげられて死なれ、葬られた後、3日目によみがえられました。このことによってイエス・キリストを私の救い主と信じる者は、罪を赦されてよみがえりのいのちに生きることが出来るようになります。あなたの憐みと恵みを感謝いたします。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。