21:6 弟子たちは行って、イエスが命じられたとおりにし、

 21:7 ろばと子ろばを引いて来て、その上に服をかけると、イエスはそれにお乗りになった。

 

イエス様が、弟子たちにろばを自分のところに引いてくるように命じたのは、預言者を通して言われていたことが実現するためでした。ゼカリヤ書9910節には、「娘シオンよ、大いに踊れ。娘エルサレムよ、歓呼の声をあげよ。見よ、あなたの王が来る。彼は神に従い、勝利を与えられた者/高ぶることなく、ろばに乗って来る/雌ろばの子であるろばに乗って。わたしはエフライムから戦車を/エルサレムから軍馬を絶つ。戦いの弓は絶たれ/諸国の民に平和が告げられる。彼の支配は海から海へ/大河から地の果てにまで及ぶ。」と言われています。

 

預言されている王は馬ではなく、ろばに乗って来るのですが、ろばに乗ることは高ぶらないこと、謙遜で柔和なことの象徴とされています。また、馬が軍馬として戦争に用いられたのに対して、ろばは荷物の運搬などの日常生活に用いられました。

 

ですから、ろばに乗ってくる王は平和の王でもあるのです。イエス様はろばに乗り、エルサレムに入られることによって、御自分が柔和で謙遜な王であること、また平和の王であることを示されたのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、ロバに乗ってエルサレムに入場されるイエス様は、この世の王とは異なり、平和を実現し、罪を贖い、神様との関係を回復してくださる救い主です。そのような王が来られ、救いの御業を実現してくださる恵みを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。