2:22 イスラエルの人たち、これから話すことを聞いてください。ナザレの人イエスこそ、神から遣わされた方です。神は、イエスを通してあなたがたの間で行われた奇跡と、不思議な業と、しるしとによって、そのことをあなたがたに証明なさいました。あなたがた自身が既に知っているとおりです。
2:23 このイエスを神は、お定めになった計画により、あらかじめご存じのうえで、あなたがたに引き渡されたのですが、あなたがたは律法を知らない者たちの手を借りて、十字架につけて殺してしまったのです。
2:24 しかし、神はこのイエスを死の苦しみから解放して、復活させられました。イエスが死に支配されたままでおられるなどということは、ありえなかったからです。
ここでペトロが語っている対象は、イスラエルの人々であり、イエス・キリストを十字架につけろと叫んで、神様が与えてくださった救い主を十字架につけて殺してしまった人たちに対してのメッセージでした。
このようなメッセージを語ることは、とても勇気のいることであったに違いありません。何の罪もない方を、しかもイスラエルのために神が遣わして下さった救い主、旧約聖書において預言されていたメシアを殺してしまったというのです。
これを聞いた人々の中には、怒り狂うような人もいたのではないでしょうか。実際同じようなメッセージを語ったステパノは、やがてイスラエルの人々によって殺されてしまうことになりました。
「しかし、神はこのイエスを死の苦しみから解放して、復活させられました。イエスが死に支配されたままでおられるなどということは、ありえなかったからです。」とあるように、悪魔や人間の妨害があったとしても、神の御心は必ずその言葉の通りに実現されていくのです。
祈り
天の父なる神様、ペトロのこの時の説教やこれ以後の福音を宣べ伝えていく初代教会の姿を見る時、これはまさに聖霊の働きであると言わざるを得ません。主が彼らと共に働いてくださったように、私たちの内にも働いておられることを覚えて、あなたの恵みと導きのうちに歩むことが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。