主よ、あなたの道を教えて下さい。詩編86編11節

「あなたの道」とは、神の御心であり、神がなされる道理ということができます。神の御心と私たちの思いが同じであれば、このように願う必要はありません。けれども実際に私たちの思いは神が思われること、神が行われることとはかなり隔たっているようです。

人間の思いは、偶像の神々を作る場合もそうですが、自分の願望を満たしたいという思いが強いようです。健康であるように、病気が治りますように、仕事がうまくいきますように、合格できますように、元気な子供が生まれますように、など、それ自体の願いは、願う人の思いをよく表していますが、いずれも「自己中心」という願望がその中にはあるようです。

赤ちゃんとして生まれたときから人は自己中心という面を持っていて、大人になっていくにつれて処世術を身に着けていきますが、この傾向はなかなか抜けきらないのです。愛に生きるものとして自分が変えられていくことを願い求めたいものです。

祈り

天の父なる神様、あなたがよしとされる道を歩むことができますように。私の心そのものがあなたによって変えられ、真実に愛に生きるものとならせてください。 イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。