4:5 次の日、議員、長老、律法学者たちがエルサレムに集まった。
4:6 大祭司アンナスとカイアファとヨハネとアレクサンドロと大祭司一族が集まった。
4:7 そして、使徒たちを真ん中に立たせて、「お前たちは何の権威によって、だれの名によってああいうことをしたのか」と尋問した。
次の日、議員、長老、律法学者たちが集まったと記されていますが、ここで「議員」と訳されているのは、3章17節で、「指導者たち」と訳されていた言葉と同じ言葉です。彼らは「指導者たち」であり、「長老たち」「律法学者たち」も最高法院の議員たちのことです。
ユダヤの最高法院であるサンヘドリンは、大祭司を議長とする71名の議員からなり、そのメンバーは、祭司、長老、律法学者から構成されていました。その最高法院にペトロとヨハネは、引き出されたのです。2ヶ月ほど前に、イエス様が引き出された最高法院の場に、今、使徒たちも引き出されたのです。
最高法院の議員たちは、半円形に座り、使徒たちを真ん中に立たせて、「お前たちは何の権威によって、誰の名によってああいうことをしたのか」と尋問します。この質問もイエス様への質問を思い起こされるものです。イエス様もかつて「何の権威でこのようなことをしているのか。その権威を与えたのは誰か」と最高法院のメンバーに尋ねられたことがありました。このように、かつてイエス様に起こったことが、今、使徒たちの上にも起こっているのです。
祈り
天の父なる神様、旧約の預言者たちもユダヤ人たちから迫害されましたが、イエス様も、そして使徒たちもユダヤの最高議会によって尋問され、迫害され、やがては殺害されることになりました。使徒たちもまた大いなる使命のために自分の命をかけて歩んだひとりひとりであったことが分かります。そのような立派な指導者たちを与えてくださる恵みを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。