1:21 なぜなら、神を知りながら、神としてあがめることも感謝することもせず、かえって、むなしい思いにふけり、心が鈍く暗くなったからです。
1:22 自分では知恵があると吹聴しながら愚かになり、
1:23 滅びることのない神の栄光を、滅び去る人間や鳥や獣や這うものなどに似せた像と取り替えたのです。
「神を知りながら、神としてあがめることも感謝することもせず、かえって、むなしい思いにふけり、心が鈍く暗くなった」と言われています。この自然界や被造物を見るならば、これを創造なさった人間を超えた神がおられることに気づくはずなのに、神をあがめようともせず、神に感謝しようともしないで心が暗くなってしまったというのです。
人間は、神によって創造されましたが、それは神と共に生きる存在として創造されたのです。けれども神を求めようともせず、神と共に生きていこうとしない心は鈍く、暗い心になってしまっているのです。
さらに、「滅びることのない神の栄光を、滅び去る人間や鳥や獣や這うものなどに似せた像と取り替えた」とも言われています。神と共に生きるように創造された人間は、神の代わりに被造物である人間や鳥や獣などに似せた偶像を心のよりどころにしてしまっているというのです。
偶像は、人間によって造られたもので、それ自体神でもなければ、人々を助ける力もありません。偶像は、像となっているものばかりでなく、ある人物やお金や財産、地位や名誉なども偶像になりえるものです。そのような偽りものに心を奪われてまことの神を求めようとしないことも罪なのです。
祈り
天の父なる神様、神と共に生きるように造られている人間なのにもかかわらず、あなたのもとを離れて、自分を神のようにして偶像に心を動かされてしまっているところにこの世界の闇があることを思わされます。闇を離れて光の方に心の向きを変えて生きることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。