32:2 ヤコブが旅を続けていると、突然、神の御使いたちが現れた。

32:3 ヤコブは彼らを見たとき、「ここは神の陣営だ」と言い、その場所をマハナイム(二組の陣営)と名付けた。

32:4 ヤコブは、あらかじめ、セイル地方、すなわちエドムの野にいる兄エサウのもとに使いの者を遣わすことにし、

32:5 お前たちはわたしの主人エサウにこう言いなさいと命じた。「あなたの僕ヤコブはこう申しております。わたしはラバンのもとに滞在し今日に至りましたが、

32:6 牛、ろば、羊、男女の奴隷を所有するようになりました。そこで、使いの者を御主人様のもとに送って御報告し、御機嫌をお伺いいたします。」

 

ラバンと別れて、たくさんの家族と家畜を手に入れたヤコブは、カナンの地を目指して家に帰ろうとするのですが、家を出てくるときの兄エサウとの出会いについて大きな懸念がありました。

 

家を出るころにはエサウは、「お父さんのイサクがなくなったらヤコブを殺してやろう」と言っていたのです。エサウはまだ私を恨んでいるのではないか。という思いが心に大きくのしかかっていたのです。

 

そんなヤコブに御使いが現れました。彼は、心のうちには大きな心配や不安が覆っていたと思われますが、主が共にいてくださるという思いを持っていたに違いありません。

 

彼は、あらかじめエサウのもとに使いを送り、たくさんの贈り物を兄に送ることを思いつきました。

 

ヤコブは叔父ラバンのところに行ったとき、その家の主人であるラバンは幾度もヤコブを騙して利益を得ようとしましたが、あなたはヤコブと共にラバンのうちにも働いて、ヤコブの歩みを守り導いてくださいました。そのように私たちの生活の一つ一つに、そして出会う一人一人の方々との関係を祝福されたものとならせてください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。