1:18 イエス・キリストの誕生の次第は次のようであった。母マリアはヨセフと婚約していたが、二人が一緒になる前に、聖霊によって身ごもっていることが明らかになった。

 

当時のユダヤの社会においては、女性は十代の中頃から後半くらいの年齢で結婚したと言われています。適齢期になると、多くの場合両家の父親同士が話し合って好みの男性と女性を結婚させようではないかという話をして、若い男女が結婚することになります。

 

先ずは婚約をして、1年が過ぎると二人は一緒に生活をするようになりますが、婚約期間はまだ肉体関係を持つことはできませんでした。この時、ヨセフとマリヤは婚約期間中でしたが、「二人が一緒になる前に、聖霊によって身ごもっていることが明らかになった。」と言われています。

 

通常、肉体関係を持たなければ決して子供が産まれることはありません。ところが、この時、マリヤは聖霊によって身ごもったというのです。イエス・キリストの誕生は、聖霊によって「処女降誕」という形での出生であったと言われているのです。

 

これはイザヤ書7章にあるみ言葉の成就でした。「それゆえ、わたしの主が御自ら/あなたたちにしるしを与えられる。見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み/その名をインマヌエルと呼ぶ。」(イザヤ書7章14節)

 

祈り

 

天の父なる神様、あなたの御子であるイエス・キリストの誕生は、私たちと同じ人としての出生でしたが、「処女」(おとめ)が身ごもって男の子を産むという不思議な方法で、あなたの救いの御業を実現してくださることを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。