2:48 両親はイエスを見て驚き、母が言った。「なぜこんなことをしてくれたのです。御覧なさい。お父さんもわたしも心配して捜していたのです。」

2:49 すると、イエスは言われた。「どうしてわたしを捜したのですか。わたしが自分の父の家にいるのは当たり前だということを、知らなかったのですか。」

2:50 しかし、両親にはイエスの言葉の意味が分からなかった。

2:51 それから、イエスは一緒に下って行き、ナザレに帰り、両親に仕えてお暮らしになった。母はこれらのことをすべて心に納めていた。

2:52 イエスは知恵が増し、背丈も伸び、神と人とに愛された。

 

過ぎ越しの祭りが終わってヨセフとマリアは帰途につきましたが、途中でイエスがいないのに気が付いて、エルサレムまで戻りました。

 

そうすると、エルサレムの神殿で、イエスが律法学者たちと聖書について、質問したり受け答えしているのを見つけました。「聞いている人は皆、イエスの賢い受け答えに驚いていた。」と言われています。

 

ヨセフとマリアも驚いたと思いますが、探していた母親に対して、イエスは、「どうしてわたしを捜したのですか。わたしが自分の父の家にいるのは当たり前だということを、知らなかったのですか。」とお答えになったのです。

 

両親にはこの言葉の意味が分かりませんでしたが、ここでイエスははっきり、神殿を「私の父の家」と言われました。これまで、誰も神を「私の父」と呼んだ人はいませんでした。

 

イスラエル人にとって、神は天地の造り主であり、絶対者なるお方です。そのような神を私の父と呼ぶことは許されなかったのです。そのような私たちに、神のひとり子である主イエスは、主の祈りにおいて。私たちに「天の父よ」と呼ぶことを教えてくださいました。

 

祈り

 

天の父なる神様、イエス様は父なる神のみもとから人としてこの世に来てくださいました。そして私たちを罪と死の中から解放し、私たちにも「天の父なる神様」と呼びかけ祈ることが出来るように道を拓いてくださいました。あなたの尊い恵みを感謝いたします。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。