20:13 殺してはならない。

 

神は人を特別な配慮をもって神のかたちに創造されました。その意味では人は神の子供であると言えます。親は子供通しで殺し合うようなことは決して容認できないことでしょう。

 

「殺してはならない」という戒めは、人として当然のことです。しかし、人類の歴史を見る時、憎しみをもって人を殺すということが、カインとアベルの兄弟の時以来、今日まで続き、武器も強力なものになって一度にたくさんの人を殺傷できるようになりました。

 

今日でも各地で内紛や戦争が繰り広げられていて、多くの人々が命を奪われています。このような状態は神様をどれほど悲しませるものでしょうか。むしろ神の御心は隣人を愛することであることを覚えて、私たちは愛することを追い求めていきたいものです。

 

祈り

 

天の父なる神様、フランチェスコの平和の祈りをおささげ致します。

 

フランシスコの平和の祈り

主よ、わたしを平和の器とならせてください。
  憎しみがあるところに愛を、
  争いがあるところに赦しを、
  分裂があるところに一致を、
  疑いのあるところに信仰を、
  誤りがあるところに真理を、
  絶望があるところに希望を、
  闇あるところに光を、
  悲しみあるところに喜びを。

ああ、主よ、慰められるよりも慰める者としてください。
  理解されるよりも理解する者に、
  愛されるよりも愛する者に。
  それは、わたしたちが、自ら与えることによって受け、
  許すことによって赦され、
  自分のからだをささげて死ぬことによって
  とこしえの命を得ることができるからです。