11:2 そこで、イエスは言われた。「祈るときには、こう言いなさい。『父よ、/御名が崇められますように。御国が来ますように。

 

続いての祈りは、「御国が来ますように。」です。イエス様は、その宣教の初めに、「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい」と言われました。

 

旧約の時代に約束されていた神の救いの御業が、イエス・キリストの到来によっていよいよ実現される時が来たということです。私たちは、罪のために神の国とは程遠いものでしたが、主イエスの罪の贖いによって、また聖霊の導きによって神の国が身近なものとなりました。

 

「神の国」には、神の支配という意味があります。本来はあらゆる場所、あらゆる時代は神の支配のもとにあるのですが、私たちが住んでいるこの世界は、人類が犯した罪のために、罪が至る所に蔓延し、サタンがこの世の王であるかのように影響力を及ぼしています。

 

けれども、神はこの世界に、この歴史の中に、救いの御業を実現しておられます。そしてこの世界においても、闇の力はやがて滅ぼされて神の国は広がっていくのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、闇に包まれてしまったこの世界に神の国をもたらしてくださった恵みを感謝いたします。私たちの心の中にも御国が来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。