6:10 御国が来ますように。御心が行われますように、/天におけるように地の上にも。
主の祈りの第二の祈願は、「御国が来ますように」です。「御国」と訳されている言葉は、「神の国」、「神の王国」「神の支配」という事を表わしています。イエス・キリストの到来によって神の国がもたらされました。
マタイによる福音書4章17節以下には、「預言者イザヤを通して言われていたことが実現するためであった。「ゼブルンの地とナフタリの地、/湖沿いの道、ヨルダン川のかなたの地、/異邦人のガリラヤ、 暗闇に住む民は大きな光を見、/死の陰の地に住む者に光が射し込んだ。」 そのときから、イエスは、「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言って、宣べ伝え始められた。」(マタイ4:14~17)と言われています。
神の国はもうすぐそこまで来ている。あるいはすでに来ていると言ってもよいのです。それではなぜ、イエス様は、「御国が来ますように」祈りなさいと教えられたのでしょうか?それはイエス様において到来した神の国はいまだ完成していないからです。
イエス様は、再び来ると言われましたが、「神の国」は、イエス・キリストの再臨によって完成されるのです。これは、私たち一人一人についてもいえることです。私のうちに神の国が、神の支配がもたらされて、私があなたの御名を賛美し、あなたの栄光のために生きることが出来るようにと祈ることも大切なことです。
祈り
天の父なる神様、真実にあなたをわが神として信じ、したがうことが出来ますように、「神の国」が私のうちにも、この世界のうちにももたらされますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。