18:2 そこで、イエスは一人の子供を呼び寄せ、彼らの中に立たせて、

 18:3 言われた。「はっきり言っておく。心を入れ替えて子供のようにならなければ、決して天の国に入ることはできない。

 18:4 自分を低くして、この子供のようになる人が、天の国でいちばん偉いのだ。

 18:5 わたしの名のためにこのような一人の子供を受け入れる者は、わたしを受け入れるのである。」

 

誰が一番偉いのかと議論していた弟子たちに対して、イエス様は一人の子供を呼び寄せ、彼らの真ん中に立たせて、言われました。「はっきり言っておく。心を入れ替えて子供のようにならなければ、決して天の国に入ることはできない。自分を低くして、この子供のようになる人が、天の国でいちばん偉いのだ」。

「はっきり言っておく」と言う言葉は、イエス様が大切なことを教えられるときの決まった言い回しです。イエス様は権威ある者として、「心を入れ替えて子供のようにならなければ、決して天の国に入ることはできない」と言われたのです。子供のようになること、それが天の国に入るために必要不可欠なことだと言われたのです。

「子供のようになる」と聞くと、私たちは色々なことを考えることができますが、「子供」は「低い者」の典型です。イエス様は、これに続けて、「自分を低くして、この子供のようになる人でなければ天の国に入ることは出来ない」と言われたのです。

イエス様は、心を入れ替えて、子供のように自分が低い者、小さい者であることを受け入れる人が、天の国でいちばん偉いのだ、と言われたのです。これに対して、この世は、私たちが大人になること、偉大なものとなることを求めますし、私たちの心にも、大いなる者になりたいという願いがあります。自分に与えられている賜物を努力して開発したり、資格を取ったり、さまざまな体験を積み重ねていくことは、良いことであると思います。

けれども、そのような世の常識、また生まれながらの私たちの心の思いは、天の国においてはまったく通用しないのです。「はっきり言っておく。心を入れ替えて子供のようにならなければ、決して天の国に入ることはできない。自分を低くして、この子供のようになる人が、天の国でいちばん偉いのだ」と言われました。

祈り

天の父なる神様、自分を低くして、子供のようになる人としてあなたと共に歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。