「恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国を与えて下さる」ルカによる福音書12章32節

私たちには恐れがあります。自らの罪を自分で自覚している人もしていない人も、人には知られていなくても、過ちを犯してしまったこと、嘘をついたこと、人を傷つけたこと、神によって生かされ、多くの恵みを与えられているにもかかわらず、神に感謝もせず、あがめようともしてこなかったこと。

思いと行いにおいて犯した罪は、自分が忘れていても消えることはありません。神に対する恐れとともに、他の人に対する恐れを抱くこともあります。そして人は、そのような恐れから逃れるためにいろいろと手立てを尽くします。お酒やたばこなどによって、気持ちを紛らせようとすることもあるかもしれません。

あるいは、自分の好きなことをして時間を過ごしたり、仕事や家事などに熱中することもあると思いますが、いずれにしても神との交わりが回復していないとき、私たちの心はおそれの感情にとらわれるのです。恐れの感情を取り除いて平安を与えてくださるのは神ご自身なのです。

祈り

天の父なる神様、罪を犯す以前のアダムには恐れはなかったと思われますが、私たちもそのように恐れる必要のない、神の国の恵みを覚えて歩み続けることができますように。 イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。