わたしたちはこの方により、その御名を広めてすべての異邦人を信仰による従順へと導くために、恵みを受けて使徒とされました。この異邦人の中に、イエス・キリストのものとなるように召されたあなたがたもいるのです。――神に愛され、召されて聖なる者となったローマの人たち一同へ。わたしたちの父である神と主イエス・キリストからの恵みと平和が、あなたがたにあるように。ローマ1:5~7

このキリストによって、私たちは恵みと使徒の務めを受けました。それは、御名のためにあらゆる国の人々の中に信仰の従順をもたらすためなのです。あなたがたも、それらの人々の中にあって、イエス・キリストによって召された人々です。――このパウロから、ローマにいるすべての、神に愛されている人々、召された聖徒たちへ。私たちの父なる神と主イエス・キリストから恵みと平安があなたがたの上にありますように。(新改訳)

 

パウロは、神の御子イエス・キリストに読者の焦点を当てつつ「この方によって、恵みを受けて使徒とされた」と語ります。

「恵み」という言葉は、新約聖書に100回以上も出てくる重要な言葉です。このところは、使徒とされるという恵みを受けたと訳すこともできます。彼が使徒として召されたのは、人々を「信仰による従順へと導く」ためであったと言われています。

真実の信仰は服従へとつながるものですから、本来、信仰と服従は同じものだといえます。

本当の信仰と、偽物の信仰は、その従順が伴っているか否かによって明らかにされます。真の信仰は必ず従順をもたらし、真の従順の神髄は信仰以外の何ものでもありません。

また、この福音は世界中のあらゆる人々に向かって伝えられていくものです。主イエスは、マタイ28章19節において「あらゆる国の人々を弟子としなさい」と言われました。パウロをはじめ、後のクリスチャンたちは、主の召しに応えて、世界の各地にキリストの福音を伝えていきました。私たちも同じ志を持つ方々によって福音を聞いているのです。これは今も生きて働く主のみ業に他なりません。

 

祈り

 

イエス・キリストの父なる神様、今日もあなたのみことばを聞き、祈るひとときを与えられることを感謝いたします。パウロは使徒とされる恵みを受けましたが、私たちもキリストの救いにあずかるという恵みをいただきました。

ユダヤ地方で語られ、実現された福音は、全世界の人々への神様からの救いのメッセージです。三位一体の神が私たちの救いのためにこれまでも、これからもしてくださるみ業をおぼえて、キリストの誕生を心から覚え祝うことが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。