12:6 ヘロデがペトロを引き出そうとしていた日の前夜、ペトロは二本の鎖でつながれ、二人の兵士の間で眠っていた。番兵たちは戸口で牢を見張っていた。

 12:7 すると、主の天使がそばに立ち、光が牢の中を照らした。天使はペトロのわき腹をつついて起こし、「急いで起き上がりなさい」と言った。すると、鎖が彼の手から外れ落ちた。

 12:8 天使が、「帯を締め、履物を履きなさい」と言ったので、ペトロはそのとおりにした。また天使は、「上着を着て、ついて来なさい」と言った。

 12:9 それで、ペトロは外に出てついて行ったが、天使のしていることが現実のこととは思われなかった。幻を見ているのだと思った。

 

ペトロはヘロデ王によって投獄され、やがては殺害されてしまうものと思われました。すでにヨハネの兄弟ヤコブは、ヘロデによって殺害されていました。しかし、神様は牢の中にいるペトロに天使を遣わして彼を牢から脱出させてくださったのです。

 

聖書は、今も生きて働く神の御業が記されていますから、「人にはできないが神にはできる」(マルコ10:27)という人知を超えた出来事が至る所に記されています、

 

生まれながらに罪と死の束縛の中にある私たちは、目には見えなくても牢の中に入れられて鎖につながれているような存在です。罪と死という檻は見えませんから、自由であるように思ってしまいますが、実は自分の力でその檻の中から出ることができない者なのです。

 

そのような私たちを救い出すためにイエス・キリストは来てくださったのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、私たちに真実の自由を与えるために神の御子イエス・キリストをお遣わし下さり、その御苦しみを耐え忍びつつ、罪の贖いを実現してくださったことを心より感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。