22:1 イエスは、また、たとえを用いて語られた。

 22:2 「天の国は、ある王が王子のために婚宴を催したのに似ている。

 22:3 王は家来たちを送り、婚宴に招いておいた人々を呼ばせたが、来ようとしなかった。

 

このたとえは前回の「ぶどう園の農夫のたとえ」に似ています。「天の国は、ある王が王子のために婚宴を催したのに似ている」とありますように、「ある王」とは「神様」を、「王子」とは「神の独り子であるイエス様」を、「婚宴」は「イエス様において到来した神の国」を表しています。「天の国」とは「神の国」のことであり、「神の王国」「神の王的支配」のことです。

 

王が送った「家来たち」は、「預言者たち」を、「婚宴に招いておいた人々」は「神の民イスラエルの人々」を指しています。このたとえ話を聞いている祭司長たちやファリサイ派の人々は、「婚宴に招かれていた人々」にあたります。

 

このたとえ話を読んで、不思議に思うことは、王が催した王子のための婚宴に招かれていた人々は来ようとしなかったということです。王が催した王子のための婚宴はとても盛大な式典であったり、豪華な食事も用意されているに違いありません。

 

このような婚宴の場に招かれることはとても光栄なことです。ところが、この婚宴に招かれた人たちは、王様の家来たちが送られて来て招かれても、行こうとはしなかったのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、イエス様は様々なたとえ話によって神の国の奥義やあなたの御心を教えてくださいました。王子の婚宴は素晴らしい祝福ですが、その素晴らしい祝福にあずかり、あなたの恵みのうちに生きる者とならせてください。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。