体は一つ、霊は一つです。それは、あなたがたが、一つの希望にあずかるようにと招かれているのと同じです。主は一人、信仰は一つ、洗礼は一つ、すべてのものの父である神は唯一であって、すべてのものの上にあり、すべてのものを通して働き、すべてのものの内におられます。エフェソ4:4~6

ここには、「一つ」ということが強調されています。まず、神は唯一であるということが言われています。八百万の神々を信仰してきた私たち日本人は、唯一の神と聞くと戸惑います。八百万の神への信仰は、もともとは自然崇拝から生まれてきたものです。

「もろもろの天は神の栄光をあらわし、大空はみ手のわざをしめす。」(詩編19:1)と言われているように、神が造られたこの自然界には、素晴らしい神の御手が働いています。けれども、人間は目に見える被造物(神によって造られたもの)を神のように崇拝したり、目に見えるものをよりどころにして生きていこうとする傾向があります。

しかし、見えるものは一時的であり、やがては衰えたり、無くなったりするものです。自然の中には素晴らしい神の恵みと御業が現わされていますが、自然そのものがそのような神的な力を持っているのではありません。神が、私たちを創造し、この命ある世界を育み、生かしてくださるのです。

さらに、様々な違いを持つ私たちの心を一つにして、同じ希望を持ち、同じ信仰を持ち、ひとりの真の神を神として生きることができるように導いていてくださるのです。

祈り

天の父なる神様、私たちは見えない神の御手を信じるよりも、目に見えるものの方に心の思いが向かっていきやすい傾向にあります。見えない神を信じ続けることはあなたの導きなしにはできません。あなたの御霊によって、見えない確かなものに信頼して生きるものとならせてください。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。