26:40 それから、弟子たちのところへ戻って御覧になると、彼らは眠っていたので、ペトロに言われた。「あなたがたはこのように、わずか一時もわたしと共に目を覚ましていられなかったのか。
26:41 誘惑に陥らぬよう、目を覚まして祈っていなさい。心は燃えても、肉体は弱い。」
イエス様が弟子たちのところへ戻って御覧になると、彼らは眠っていました。彼らは、イエス様から、「わたしは死ぬばかりに悲しい。ここを離れず、わたしと共に目を覚ましていなさい」と言われていたにもかかわらず、眠っていたのです。
それゆえ、イエス様は弟子たちにこう言われました。「あなたがたはこのように、わずか一時もわたしと共に目を覚ましていられなかったのか。誘惑に陥らぬよう、目を覚まして祈っていなさい。心は燃えていても、肉体は弱い」。
眠ってしまっていた弟子たちに、イエス様は、「誘惑に陥らぬよう、目を覚まして祈っていなさい」と言われます。この「誘惑」とは、イエス様につまずいてしまう誘惑、イエス様を知らないと言ってしまう誘惑です。
ペトロは、「たとえ、みんながあなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません」。「たとえ、御一緒に死なねばならなくても、あなたのことを知らないなどとは決して申しません」と言いました。ヤコブとヨハネも同じように思っていたと思われます。
では、彼らはそのために祈っていたかと言えば、祈っていませんでした。イエス様から、「今夜、あなたがたは皆わたしにつまずく」と予告されておりながら、彼らは眠ってしまっていたのです。ですから、イエス様は弟子たちに、「誘惑に陥らぬよう、目を覚まして祈っていなさい」と言われたのです。
そして、彼らへの同情を込めて、「心は燃えていても、肉体は弱い」と言われました。イエス様は彼らが心では、イエス様と一緒に目を覚ましていようと願っていても、肉体の疲れから眠気が催してしまうことをご存じでした。
祈り
天の父なる神様、私たちは心も肉体も弱い者です。あなたに従っていこうという思いは持っていてもそれが出来ないで、かえってあなたに背いてしまう者です。そのような者を憐れんで、なおあなたの弟子として顧み、用いてくださる恵みを感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。