20:3 イエスはお答えになった。「では、わたしも一つ尋ねるから、それに答えなさい。

20:4 ヨハネの洗礼は、天からのものだったか、それとも、人からのものだったか。」

20:5 彼らは相談した。「『天からのものだ』と言えば、『では、なぜヨハネを信じなかったのか』と言うだろう。

20:6 『人からのものだ』と言えば、民衆はこぞって我々を石で殺すだろう。ヨハネを預言者だと信じ込んでいるのだから。」

20:7 そこで彼らは、「どこからか、分からない」と答えた。

 

宮きよめをなさったイエス様に対して、祭司長・律法学者たちは、「何の権威によってこのようなことをするのか」と尋ねました。イエス様は、逆に彼らに尋ねました。

 

「では、わたしも一つ尋ねるから、それに答えなさい。ヨハネの洗礼は、天からのものだったか、それとも、人からのものだったか。」

 

バプテスマのヨハネは、神によって遣わされた預言者であり、人々に悔い改めを求めて多くの人々にバプテスマを授けました。その働きを見る時、明らかに彼が神によって遣わされたことが分かりましたが、祭司長・律法学者たちは、悔い改めてバプテスマのヨハネのもとに行こうとはしませんでした。

 

人々に悔い改めを迫る力強いバプテスマのヨハネの働きは、ヨハネが確かに神からの権威を与えられて預言者としての働きをしたということを民衆に訴える力をもっていました。祭司長・律法学者たちもヨハネのメッセージを聞いたに違いありませんが、彼らは自らの罪を悔い改めようとはしなかったのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、自分の罪を正直に認めて悔い改めることは実に難しいことです。祭司長・律法学者たちはそれが出来ないために、自分を正直に見つめることが出来ないばかりでなく、正しい主張をしているバプテスマのヨハネやイエス・キリストの言葉に聞こうとしませんでした。私たちも真実な悔い改めをもって、正直に歩むことが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。