23:15 律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。改宗者を一人つくろうとして、海と陸を巡り歩くが、改宗者ができると、自分より倍も悪い地獄の子にしてしまうからだ。

 

「改宗者を一人つくろうとして、海と陸を巡り歩くが、改宗者ができると、自分よりも倍も悪い地獄の子にしてしまうからだ」と言われています。「悪い地獄の子にしてしまう」というのは、神を求めて改宗者となった人を神の国に導くのではなく地獄に落としてしまうと言うのです。

 

地獄とは、神様の御前から退けられ、その栄光に輝く力から切り離されて、永遠の破滅という刑罰を受けるところです。イエス様を信じないで天国に入ろうとしない律法学者たちとファリサイ派の人々が、改宗者を一人つくろうとして、海と陸を巡り歩くのですが、彼らによって改宗者となった人たちは彼らより倍も悪い地獄の子になってしまうというのです。

 

いつの時代も、聖書の言葉を曲げて解釈してしまう異端と呼ばれるものがでてきました。1テモテ6章3節以下には、「異なる教えを説き、わたしたちの主イエス・キリストの健全な言葉にも、信心に基づく教えにも従わない者がいれば、その者は高慢で、何も分からず、議論や口論に病みつきになっています。そこから、ねたみ、争い、中傷、邪推、絶え間ない言い争いが生じるのです。これらは、精神が腐り、真理に背を向け、信心を利得の道と考える者の間で起こるものです。」(1テモテ6:3~5)と言われています。

 

律法学者やファリサイ派の人たちの教えは、「異なる教え」でした。今も聖書のみ言葉を語りながら、真理から背を向け、異なる教えを伝える人たちがいるのです。イエス・キリストによる救いの御業は不十分であったといって、聖書とは別の新しい啓示を語ろうとする者は異端です。イエス・キリスト以外にメシア(救い主)がいると教えるような人たちもありますが、そのような人たちも悔い改めて真理に立ち帰ることを神は願っておられます。

 

祈り

 

天の父なる神様、宗教改革者たちが強調したことは、聖書の権威を取り戻すことであり、「聖書のみ」が信仰と生活の唯一の基準であることを訴えました。この真理の柱にしっかりと立ち続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。