27:46 リベカはイサクに言った。「わたしは、ヘト人の娘たちのことで、生きているのが嫌になりました。もしヤコブまでも、この土地の娘の中からあんなヘト人の娘をめとったら、わたしは生きているかいがありません。」

28:1 イサクはヤコブを呼び寄せて祝福して、命じた。「お前はカナンの娘の中から妻を迎えてはいけない。

28:2 ここをたって、パダン・アラムのベトエルおじいさんの家に行き、そこでラバン伯父さんの娘の中から結婚相手を見つけなさい。

28:3 どうか、全能の神がお前を祝福して繁栄させ、お前を増やして多くの民の群れとしてくださるように。

28:4 どうか、アブラハムの祝福がお前とその子孫に及び、神がアブラハムに与えられた土地、お前が寄留しているこの土地を受け継ぐことができるように。」

 

イサクはエサウを愛し、リベカはヤコブを愛したと言われていました。それでイサクはエサウに祝福を継がせようと考えたのですが、実際にはヤコブに祝福の言葉を伝えました。

 

イサクは、誤ってヤコブに祝福を与えてしまったことに気づきましたが、ここではヤコブに対して、「どうか、アブラハムの祝福がお前とその子孫に及び、神がアブラハムに与えられた土地、お前が寄留しているこの土地を受け継ぐことができるように。」と祈っています。

 

イサクも、神に選ばれたものはヤコブであることを悟ったに違いありません。そして、ヤコブに対しては、「カナンの土地の娘から妻を迎えてはならないとも述べています。」カナンの地には偶像崇拝がはびこっており、神への信仰を継承していくためには、叔父であるラバンのところから妻をめとるようにと促すのです。こうして、ヤコブはその家を離れて、長い旅に出ることになるのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、エサウを出し抜いて祝福をいただいたヤコブは、そのためにエサウの怒りをかって、家から出ていかなければならなくなりました。このように神の祝福をいただいたものは、いつも快適な暮らしが保障されるというものではありません。しかし、祝福に生きる者は誰でも、その人生のゴールにたどり着いたとき、神が確かな祝福の人生を歩ませてくださったことを知るようになるのです。

そのような祝福の恵みのうちに生きることが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。