7:31 「では、今の時代の人たちは何にたとえたらよいか。彼らは何に似ているか。
7:32 広場に座って、互いに呼びかけ、こう言っている子供たちに似ている。『笛を吹いたのに、/踊ってくれなかった。葬式の歌をうたったのに、/泣いてくれなかった。』
7:33 洗礼者ヨハネが来て、パンも食べずぶどう酒も飲まずにいると、あなたがたは、『あれは悪霊に取りつかれている』と言い、
7:34 人の子が来て、飲み食いすると、『見ろ、大食漢で大酒飲みだ。徴税人や罪人の仲間だ』と言う。
7:35 しかし、知恵の正しさは、それに従うすべての人によって証明される。」
主イエスは、「今の時代の人々」について、『笛を吹いたのに、/踊ってくれなかった。葬式の歌をうたったのに、/泣いてくれなかった。』という言葉で表現しておられます。
バプテスマのヨハネは、メシアの働きのために道備えをし、人々に悔い改めて洗礼を受けるように訴えました。その声を聞いて悔い改めて洗礼を受ける人もいましたが、ユダヤの宗教指導者たちをはじめ、多くの人々はそれに耳を貸そうとはしませんでした。
旧約聖書の律法を与え、これを成就するために来られたメシアであるイエス・キリストに対しても、病を癒してもらおうとしたり、自分の必要に答えてくれるものがメシアだと考えて、やはりヨハネと同じように聞く耳を持つ人たちは少なかったのです。
多くの群衆は主イエスのもとに集まってきましたが、そうした人々もやがてキリストを「十字架につけろ」と叫ぶようになってしまったのです。
祈り
天の父なる神様、あなたが創造し、育んでいてくださるこの世の世界の人々は、神に背いてその罪のために死ななければならないものとなってしまいました。しかし、そんな罪人を救うために、あなたは救い主を遣わしてくださいましたが、これまであなたが遣わしてくださった預言者も、あなたのひとり子をも受け入れる人は少数の人々でした。真心からあなたを信頼し、真理を求めて生きる者とならせてください。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。