2:17 ところで、あなたはユダヤ人と名乗り、律法に頼り、神を誇りとし、

 2:18 その御心を知り、律法によって教えられて何をなすべきかをわきまえています。

 2:19 -20また、律法の中に、知識と真理が具体的に示されていると考え、盲人の案内者、闇の中にいる者の光、無知な者の導き手、未熟な者の教師であると自負しています。

 

パウロは、ローマ人への手紙を書きましたが、その当時はローマの教会の信徒たちの多くはユダヤ人であったと思われます。しかし、ローマの教会のみならず、むしろ教会に属していないユダヤ人たちに向けても、この書を記しているということが出来ます。

 

「ユダヤ人と名乗り、律法に頼り、神を誇り」としているユダヤ人たちにもこの書を通してイエス・キリストによる救いの恵みを確かに理解し、その福音の恵みに与って生きるようにと願っているのです。

 

彼らは、かつてのパウロのように、「律法の中に、知識と真理が具体的に示されていると考え、盲人の案内者、闇の中にいる者の光、無知な者の導き手、未熟な者の教師であると自負して」おり、律法を守り行うことによって救われると考えていましたが、パウロは、イエス・キリストに出会うことによって、「律法による義」は不可能であることを悟らされ、「信仰によって得られる神の義」に生きるようになったのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、私たちは、罪のうちに堕落しており、あなたの御心である律法を示されても、それを守りえないものです。そのような私たちに、ただあなたの恵みによって救われる道を開いてくださった事を心より感謝いたします。自らの罪を認めて、あなたの恵みの御手により頼む者とならせてください。

イエス・キリストの御名によって祈ります。