22:66 夜が明けると、民の長老会、祭司長たちや律法学者たちが集まった。そして、イエスを最高法院に連れ出して、

22:67 「お前がメシアなら、そうだと言うがよい」と言った。イエスは言われた。「わたしが言っても、あなたたちは決して信じないだろう。

22:68 わたしが尋ねても、決して答えないだろう。

22:69 しかし、今から後、人の子は全能の神の右に座る。」

22:70 そこで皆の者が、「では、お前は神の子か」と言うと、イエスは言われた。「わたしがそうだとは、あなたたちが言っている。」

22:71 人々は、「これでもまだ証言が必要だろうか。我々は本人の口から聞いたのだ」と言った。

 

夜が明けると、民の長老会、祭司長たちや律法学者たちが集まり、最高法院で裁判が開かれました。

 

この時、祭司長たちはイエス様に対して、「お前がメシアなら、そうだと言うがよい」「では、お前は神の子か」と問いかけました。

 

これに対するイエス様の答えは、「わたしが言っても、あなたたちは決して信じないだろう。わたしが尋ねても、決して答えないだろう。しかし、今から後、人の子は全能の神の右に座る。」「わたしがそうだとは、あなたたちが言っている。」というものでした。

 

これだけでイエス様は有罪とされて、十字架につけるために、今度はローマ総督ピラトに裁判をするように促すのです。

 

「今から後、人の子は全能の神の右に座る。」とありますが、十字架において罪の贖いを実現された後、全能の神の右の座に御着きになり、「「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。」(マタイ28:18)というご自分の身分と権威を述べておられるのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、祭司長・律法学者たちは、イエス様が神を冒とくしているとする証拠を捜そうとして、「あなたは神の子か」と尋ねました。この問いに対して「わたしがそうだとは、あなたたちが言っている。」とお答えになりましたが、イエス様は誠に神の御子であり、旧約聖書が教えている約束のメシアでした。「全能の神の右に座る。」という表現は、この方が神の権威をもつお方であることを指し示しています。この方を我が主・わが神として仰ぎ続ける者でありますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。