13:20 また言われた。「神の国を何にたとえようか。
13:21 パン種に似ている。女がこれを取って三サトンの粉に混ぜると、やがて全体が膨れる。」
ここでイエス様は、神の国をパン種に例えておられます。パンを作る時には、イースト菌を入れますが、ちょうどよい温かさになると、発酵してパン生地が膨れて大きくなっていきます。
そのように神の国はやがて拡大していくものであると言われたのです。使徒言行録1章において、イエス様は天に上げられる前に神の国についてお語りになりました。弟子たちが、「主よ、イスラエルのために国を建て直してくださるのは、この時ですか」と尋ねた時、イエス様は次のようにお答えになりました。
「父が御自分の権威をもってお定めになった時や時期は、あなたがたの知るところではない。あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる。」
地の果てにまでというのはこの世界中に福音は宣べ伝えられるようになるだろうと言われたのです。イエス・キリストがもたらしてくださった神の国は、このように世界中に広がっていくことをパン種のたとえによって教えてくださいました。そのみ言葉の通りに神の国が広がってきていることを教えられます。
祈り
天の父なる神様、イエス・キリストが来られて以来神の国は私たちにとって現実のものとなりました。天にその名前が記されたものとしてこの生涯を歩み続けることが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。