45:11 そこでのお世話は、わたしがお引き受けいたします。まだ五年間は飢饉が続くのですから、父上も家族も、そのほかすべてのものも、困ることのないようになさらなければいけません。』
45:12 さあ、お兄さんたちも、弟のベニヤミンも、自分の目で見てください。ほかならぬわたしがあなたたちに言っているのです。
45:13 エジプトでわたしが受けているすべての栄誉と、あなたたちが見たすべてのことを父上に話してください。そして、急いで父上をここへ連れて来てください。」
45:14 ヨセフは、弟ベニヤミンの首を抱いて泣いた。ベニヤミンもヨセフの首を抱いて泣いた。
45:15 ヨセフは兄弟たち皆に口づけし、彼らを抱いて泣いた。その後、兄弟たちはヨセフと語り合った。
45:16 ヨセフの兄弟たちがやって来たという知らせがファラオの宮廷に伝わると、ファラオも家来たちも喜んだ。
45:17 ファラオはヨセフに言った。「兄弟たちに、こうするように言いなさい。『家畜に荷を積んでカナンの地に行き、
45:18 父上と家族をここへ連れて来なさい。わたしは、エジプトの国の最良のものを与えよう。あなたたちはこの国の最上の産物を食べるがよい。』
ヨセフと他の兄弟たちとの出会いの場面です。ヨセフは、エジプトに売られてから、奴隷としての暮らし、そして監獄での暮らしを余儀なくされたわけですが、この間も家族のことを思わない日はなかったのではないでしょうか。
「そこでのお世話は、わたしがお引き受けいたします。まだ五年間は飢饉が続くのですから、父上も家族も、そのほかすべてのものも、困ることのないようになさらなければいけません。」という言葉のうちに、ヤコブの気持ちがよく表れています。
彼は今はエジプトの首長であり、彼らを生かすも殺すもどのようにもできる立場にありました。そうした中で、ヨセフは家族の安全を考え、すべてのお世話を引き受けるといっています。裏切られた兄たちをも赦すヨセフの姿は、罪びとを招いてくださるイエス・キリストの姿に重なるものです。
祈り
天の父なる神様、愛こそが大切なことですね。ヨセフの生涯を通してこのことを教えてくださり、あなたの御心をも教えてくださることを感謝いたします。私たちもヨセフによって示されたような愛に生きることが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。