24:15 「預言者ダニエルの言った憎むべき破壊者が、聖なる場所に立つのを見たら――読者は悟れ――、

 24:16 そのとき、ユダヤにいる人々は山に逃げなさい。

 

イエス様は、「預言者ダニエルの言った憎むべき破壊者が、聖なる場所に立つのを見たら、そのとき、ユダヤにいる人々は山に逃げなさい」と言われました。「預言者ダニエルの言った憎むべき破壊者」とは何でしょうか?

 

旧約聖書のダニエル書9章27節には、「彼は一週の間、多くの者と同盟を固め/半週でいけにえと献げ物を廃止する。憎むべきものの翼の上に荒廃をもたらすものが座す。そしてついて、定められた破滅が荒廃の上に注がれる。」と言われています。

 

また、11章31節には、「彼は軍隊を派遣して、砦すなわち聖所を汚し、日ごとの供え物を廃止し、憎むべき荒廃をもたらすものを立てる」。また、12章11節には、「日ごとの供え物が廃止され、憎むべき荒廃をもたらすものが立てられてから、千二百九十日が定められている」。

 

これらのダニエル書の預言は、紀元前2世紀のシリアの王アンティオコス・エピファネスによって実現したと考えられています。イエス様は、預言者ダニエルの言った憎むべき破壊者が、聖なる場所に立つのを見たら、「そのとき、ユダヤにいる人々(弟子たち)は山に逃げなさい」と言われました。

 

そのときには、神殿が徹底的に破壊されるときだからです。エルサレム神殿の崩壊は、イエス様を受け入れない者たちへの主の裁きです。神様は預言者たちを殺し、自分に遣わされた人々を打ち殺すエルサレムを、ローマ帝国を用いて滅ぼされるのです。

 

これは紀元70年にすでに実現されたことですが、世の終わりの時代にはさらに世界的な神のさばきのときがあることを覚えて、神の御心に生きる者でありたいと思います。

 

祈り

 

天の父なる神様、人を恐れるのではなく神を畏れ、誠実に、忠実に、真心をもってあなたの御後に従う者とならせてください。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。