12:13 そしてその人に、「手を伸ばしなさい」と言われた。伸ばすと、もう一方の手のように元どおり良くなった。
12:14 ファリサイ派の人々は出て行き、どのようにしてイエスを殺そうかと相談した。
ある安息日にイエス様たち一行が会堂に入ると、片手の萎えた人がいました。10節には、「すると、片手の萎えた人がいた。人々はイエスを訴えようと思って、「安息日に病気を治すのは、律法で許されていますか」と尋ねた。」と言われていますから、ファリサイ派の人たちが、イエス様を訴える口実を作ろうとして、片手の萎えた人を連れてきていたのではないかと思われます。
イエス様は、彼らの悪だくみを知っておられましたが、12節では、「安息日に善いことをするのは許されている。」と言われて、13節では、「その人に、「手を伸ばしなさい」と言われた。伸ばすと、もう一方の手のように元どおり良くなった。」と言われています。
イエス様によって手の萎えた人の手が癒されたのですから、喜んでイエス様をほめたたえるようになるのが自然な思いであるように思われますが、ファリサイ派の人たちは、この出来事を見て、「どのようにしてイエスを殺そうかと相談した。」のでした。
祈り
天の父なる神様、イエス様は手の萎えた人を癒してくださいましたが、それを見ていたファリサイ派の人たちは、いかにしてイエスを殺そうかと相談するようになりました。恐ろしいことですが、私たちの心にも自分が神のようになって、神様の御業を否定したり、自分の主張を押し通すために本質が見えなくなってしまうことがあります。まっすぐに主のみ言葉を受け止め、それに聞き従う者とならせてください。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。