17:24 一行がカファルナウムに来たとき、神殿税を集める者たちがペトロのところに来て、「あなたたちの先生は神殿税を納めないのか」と言った。
日本に暮らしている私たちも税金を納めています。神殿税はありませんが、所得税、消費税、固定資産税などの税金があり、このほかにも健康保険料、光熱費、介護保険料、年金など納めるべきものが定められています。
カファルナウムに来たとき、神殿税を集める者たちがペトロのところに来て、「あなたたちの先生は神殿税を納めないのか」と言いました。この「神殿税」と訳されている言葉は、元の言葉ですと、「二ドラクメ」という言葉です。
聖書の巻末にある「度量衡および通貨」によれば、ドラクメは、「ギリシャの銀貨で、重さ約4.3グラム、デナリオンと等価」と記されています。デナリオンは、「一日の賃金にあたる」と言われていますから、二ドラクメは、二日分の賃金にあたります。
出エジプト記30章には次のように言われています「登録が済んだ者はすべて、聖所のシェケルで銀半シェケルを主への献納物として支払う。一シェケルは二十ゲラに当たる。登録を済ませた二十歳以上の男子は、主への献納物としてこれを支払う。あなたたちの命を贖うために主への献納物として支払う銀は半シェケルである。豊かな者がそれ以上支払うことも、貧しい者がそれ以下支払うことも禁じる。あなたがイスラエルの人々から集めた命の代償金は臨在の幕屋のために用いる。それは、イスラエルの人々が主の御前で覚えられるために、あなたたちの命を贖うためである。」
ここには、「神殿」のことは直接言われていませんが、命の代償金が幕屋のために用いられたことから、このところを根拠にして、イスラエルの二十歳以上の男子に、二ドラクメの神殿税が課せられていたのです。
祈り
天の父なる神様、税金を納めることについて教えられている個所から、税金を納めることの大切さを教えられますが、納める税金の額は、今の日本ではあまりに多くなっているとも思われます。いずれにしても、聖書のみ言葉によって、あなたのみこころのうちに生きることが出来ますように。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。