5:15 イスラエルの人々の下役の者らはファラオのもとに行って、訴えた。「どうしてあなたは僕たちにこのようにされるのですか。

5:16 僕らにはわらが与えられません。それでも、れんがを作れと言われて、僕らは打たれているのです。間違っているのはあなたの民の方です。」

5:17 彼は言った。「この怠け者めが。お前たちは怠け者なのだ。だから、主に犠牲をささげに行かせてくださいなどと言うのだ。

5:18 すぐに行って働け。わらは与えない。しかし、割り当てられた量のれんがは必ず仕上げよ。」

5:19 イスラエルの人々の下役の者たちは、「れんがの一日の割り当ては減らすな」と命じられて、自分たちが苦境に立たされたことを悟った。

 

奴隷として働かされていたイスラエルの人々は、エジプトの王様のところに行って嘆願しました。「僕らにはわらが与えられません。それでも、れんがを作れと言われて、僕らは打たれているのです。間違っているのはあなたの民の方です。」このように述べて、わらを与えられないで、これまで通りにレンガを造るなどという不当な申し出は受け入れられないと訴えます。

 

けれども、これはエジプトの王様が出した命令でした。エジプトの王様は、「この怠け者めが。お前たちは怠け者なのだ。だから、主に犠牲をささげに行かせてくださいなどと言うのだ。すぐに行って働け。わらは与えない。しかし、割り当てられた量のれんがは必ず仕上げよ。」と答えたので、イスラエルの人々は、さらに過酷な労働を課せられたことを知らされました。

 

エジプトという強大な国の奴隷となっているということが、どんなに大変なことなのか、彼らはさらに自覚することになります。罪の束縛のうちにおかれているということを自覚している人は、今日あまりにも少ないといえるのではないでしょうか。それは神によって教えられなければ分からないのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、私たちはあなたに教えられなければ、罪があること、その深刻さについて知らないものでした。神を知ることによって罪を自覚させられ、さらにその解放の恵みを教えられ、実際に解放された人生を歩むことが出来ますことを心より感謝いたします。なお、内にある罪との戦いがありますが、あなたの導きによって、勝利の人生を歩むことが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。