9:3 ところが、律法学者の中に、「この男は神を冒涜している」と思う者がいた。

 9:4 イエスは、彼らの考えを見抜いて言われた。「なぜ、心の中で悪いことを考えているのか。

 9:5 『あなたの罪は赦される』と言うのと、『起きて歩け』と言うのと、どちらが易しいか。

 

イエス様は、中風の人に、「あなたのもろもろの罪は赦されている。だから、子よ、元気を出しなさい、安心しなさい、勇気を出しなさい」と言われたのです。ところが、ある律法学者たちは、「この男は神を冒瀆している」と思いました。なぜなら、罪の赦しについて語ることができるのは神さまお一人であると彼らは考えたからです。

 

ガリラヤ地方にいた人の中には、イエス・キリストが人としてお生まれになり、私たちと同じ人間として歩まれたことを知っている人たちもいました。人間として育ったイエス・キリストが罪を赦すなどというのは神を冒涜していると考えたのです。

 

確かに、罪を赦す権威を持っているのは神様だけです。イエス・キリストは、その彼らの考えを見抜いて、こう言われたのです。「なぜ、心の中で悪いことを考えているのか。『あなたの罪は赦される』と言うのと、『起きて歩け』と言うのと、どちらが易しいか」。

 

イエス様は、中風の人に、「あなたの罪は赦される」と言われましたが、それを聞いていた律法学者たちは、そのイエスさまの御言葉を信じませんでした。それどころか、そのようなことを口にすることは、自分を神と等しい者とする冒瀆行為であると考えたのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、罪を赦す権威を持っておられる方こそ、私たちの救い主となられるお方です。中風の人をいやされたように私たちの病も罪をも解決してくださるあなたの恵みを感謝いたします。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。