5:22 イエスは、彼らの考えを知って、お答えになった。「何を心の中で考えているのか。

5:23 『あなたの罪は赦された』と言うのと、『起きて歩け』と言うのと、どちらが易しいか。

5:24 人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせよう。」そして、中風の人に、「わたしはあなたに言う。起き上がり、床を担いで家に帰りなさい」と言われた。

5:25 その人はすぐさま皆の前で立ち上がり、寝ていた台を取り上げ、神を賛美しながら家に帰って行った。

5:26 人々は皆大変驚き、神を賛美し始めた。そして、恐れに打たれて、「今日、驚くべきことを見た」と言った。

 

主イエスは、律法学者たちと中風の人を前にして言われました。『あなたの罪は赦された』と言うのと、『起きて歩け』と言うのと、どちらが易しいか。人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせよう。」

 

このように言われて、中風の人を癒されたのです。中風の人がたちどころに癒されるということは人の業で出来ることではありませんが、イエス様は、「人の子が地上で罪を赦す権威を持っていることを知らせよう。」と言ってこのことをなさったのです。

 

イエス様は、癒されるはずのない病気を癒すという出来事を通して、人々の罪を赦す権威を持っていることを示しておられる。さらに言えば、イエス様は、私たちの罪を赦すことの出来る神ご自身であられるお方だということを示しておられるということです。

 

マタイによる福音書9章23節には、「『わたしが求めるのは憐れみであって、いけにえではない』とはどういう意味か、行って学びなさい。わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためである。」と言われています。イエス様はこのために来られたのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、罪と死の束縛から逃れることが出来ない私たちのために、神の御子であるイエス・キリストをお送りくださったことを感謝いたします。この罪が赦されることがなければ、死に定められたものであることを覚えて、この恵みを感謝いたします。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。