16:1 聖なる者たちのための募金については、わたしがガラテヤの諸教会に指示したように、あなたがたも実行しなさい。

 16:2 わたしがそちらに着いてから初めて募金が行われることのないように、週の初めの日にはいつも、各自収入に応じて、幾らかずつでも手もとに取って置きなさい。

 16:3 そちらに着いたら、あなたがたから承認された人たちに手紙を持たせて、その贈り物を届けにエルサレムに行かせましょう。

 16:4 わたしも行く方がよければ、その人たちはわたしと一緒に行くことになるでしょう。

 

これまでパウロは、コリントの教会の方々からの質問に答える形で、その回答を記してきましたが、ここでは、「聖なる者たちのための募金について」回答しています。

 

「聖なる者たちのための募金」というのは、ユダヤ人たちからのエルサレム教会への迫害がし烈を極めていたために、財産や職を奪われることもあったようです。ヘブライ10章34節には「実際、捕らえられた人たちと苦しみを共にしたし、また、自分がもっとすばらしい、いつまでも残るものを持っていると知っているので、財産を奪われても、喜んで耐え忍んだのです。」と言われています。

 

エルサレム教会の人々が窮乏しており、パウロに対して金銭的な支援の要請がありましたので、コリントの教会にも募金を呼び掛けたのです。このような状況にある時、主に異邦人たちの教会からエルサレム教会への献金がささげられることは主の御心でした。

 

祈り

 

天の父なる神様、激しい迫害の中で困窮していたエルサレムの教会を、異邦人たちの教会が募金によって支えるようになりました。ここにもキリストにおいてひとつとされた教会の姿と聖霊による恵みが注がれていることを教えられます。民族の違いや境遇の違いなど、様々な違いを超えて主にあってひとつとなることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。