5:12 外部の人々を裁くことは、わたしの務めでしょうか。内部の人々をこそ、あなたがたは裁くべきではありませんか。

 5:13 外部の人々は神がお裁きになります。「あなたがたの中から悪い者を除き去りなさい。」

 

「外部の人々」と言われているのは教会の交わりの外にいる人々のことです。パウロは世の中に、みだらな者、強欲な者、人の物を奪う者、偶像を礼拝する者たちがいることを知っていますが、世の人々を裁くことは自分の務めではないと述べています。世の人々を裁かれるのは神だからです。

 

従って、コリントの教会も、また私たちも世の人々を裁くべきではないのです。そうではなく、キリストの教会は、真実にキリストに聞き従うまことのキリストの教会を立て上げていくことに尽力を傾けるべきなのです。

 

申命記21章には次のようなみ言葉があります。「21:18 ある人にわがままで、反抗する息子があり、父の言うことも母の言うことも聞かず、戒めても聞き従わないならば、

 21:19 両親は彼を取り押さえ、その地域の城門にいる町の長老のもとに突き出して、

 21:20 町の長老に、「わたしたちのこの息子はわがままで、反抗し、わたしたちの言うことを聞きません。放蕩にふけり、大酒飲みです」と言いなさい。

 21:21 町の住民は皆で石を投げつけて彼を殺す。あなたはこうして、あなたの中から悪を取り除かねばならない。全イスラエルはこのことを聞いて、恐れを抱くであろう。」(申命記21:18~21)パウロは、例えばこのような御言葉に基づいて「あなたがたの中から悪い者を除き去りなさい」と命じています。神の御心にかなうものとなるように努める事が求められています。

 

祈り

 

天の父なる神様、自らのうちにある罪と悪をそのままにしておくのではなく、悔い改めてあなたの御心を求めて生きることが出来ますように。

イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。