7:59 人々が石を投げつけている間、ステファノは主に呼びかけて、「主イエスよ、わたしの霊をお受けください」と言った。

 7:60 それから、ひざまずいて、「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」と大声で叫んだ。ステファノはこう言って、眠りについた。

 

使徒言行録6章によると、教会における働きが拡大し、使徒たちの働きも過大になってきたために、「“霊”と知恵に満ちた評判の良い人を選ぶ」ことになり、その中のひとりに「信仰と聖霊に満ちている人ステファノ」を選んだと言われています。

 

そのようなステファノに対して、ユダヤ人たちは、ステファノを殺害しようとして石を投げつけました。ステファノは、神の霊に導かれていたので、ユダヤ人たちに都合の悪いと思われることであっても、彼らの罪を指摘し、彼らがその罪を悔い改めて神に立ち帰るように、自分自身の命をかけて訴えたのでした。

 

石を投げられたステファノですが、彼は聖霊に導かれていて、「天が開いて、人の子が神の右に立っておられるのが見える」という言葉からも分かるように、神との豊かな交わりの中にあり、彼の心には感謝と喜びに満たされていたのです。

 

「主よ、この罪を彼らに負わせないでください」と大声で叫んだ。」というステファノの言葉は、十字架につけられたイエス・キリストの言葉と同じものであり、ステファノも神の霊に導かれ、キリストの偉大な証人として生きたことが分かります。

 

祈り

 

天の父なる神様、イエス・キリストの弟子として最初の殉教者となったステファノを導き、その信仰の歩みを導かれたことを覚えて御名を讃美いたします。ステファノは、誰が見ても素晴らしい評判の良い人でしたが、聖霊の導きによってこの後も多くの聖徒たちをこれまでも導いてくださった恵みを感謝いたします。神と人とを愛する者として歩み続けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。