1:1 -2テオフィロさま、わたしは先に第一巻を著して、イエスが行い、また教え始めてから、お選びになった使徒たちに聖霊を通して指図を与え、天に上げられた日までのすべてのことについて書き記しました。

 

使徒言行録は、医者であるルカによって書かれたルカによる福音書の続編として書かれたものです。今日の聖句にある「第1巻」は、ルカによる福音書のことを指しています。

 

ルカは、この福音書において、他の福音書と同じようにイエス・キリストの生涯について記しましたが、この福音書においては、イエス・キリストが復活され、天に上げられたところまでが記されていました。

 

その後どうなったのかということを、ルカは初代教会におけるクリスチャンで、ペトロたちのようなユダヤ人クリスチャンとも親交があり、パウロとも親しい関係にありましたから、聖霊に導かれて使徒言行録を記したのでした。

 

テオピロという人は、詳細は分かりませんが、おそらくは彼もイエス・キリストを信じるクリスチャンであって、ルカが福音書と共に使徒言行録を書くために、資金を提供したりなどして支援をしていたのではないかと思われます。

 

いずれにしても、今、私たちがこの書を手にすることが出来ることは、私たちがイエス・キリストを信じて、信仰に導かれるためにも、初代の教会の様子を知るためにも計り知れない恵みを与えてくれる書物であると言えます。

 

祈り

 

天の父なる神様、初代教会の働きは、使徒たちの働きでもありますが、正確には聖霊による神様ご自身の働きであったということが出来ます。今日も、同じ聖霊なる神様が私たちを守り支えてくださいますことを心より感謝いたします。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。