7:1 「人を裁くな。あなたがたも裁かれないようにするためである。
7:2 あなたがたは、自分の裁く裁きで裁かれ、自分の量る秤で量り与えられる。
イエス様は、「人を裁くな」と言われます。3節以下を見ると「兄弟」に対してのことが記されていきますので、主に裁く対象とされているのは「兄弟」、すなわちイエス・キリストを信じ受け入れている人が念頭に置かれているように思われます。
「裁く」というのは、相手を非難したり、罪に定めたりすることです。兄弟であるクリスチャンに対して、あの人は失格者だ、ダメな人だと決めつけてしまう事です。
私たちは、自分の持っている基準に基づいて人を判断することがありますが、「あなたがたは、自分の裁く裁きで裁かれ、自分の量る秤で量り与えられる。」と言われています。私たちが自分のうちに持っている基準で人を裁く時、同じようにあなたも裁かれるようになると言われるのです。
ローマ書2章3節以下には、「だから、すべて人を裁く者よ、弁解の余地はない。あなたは、他人を裁きながら、実は自分自身を罪に定めている。あなたも人を裁いて、同じことをしているからです。神はこのようなことを行う者を正しくお裁きになると、わたしたちは知っています。このようなことをする者を裁きながら、自分でも同じことをしている者よ、あなたは、神の裁きを逃れられると思うのですか。」と言われています。
「人を裁くことによって、自分を罪に定めている」という事にならないために、裁くことは、真実で正しい裁きをなさる神にお任せしていきたいものです。
祈り
天の父なる神様、私たちの世界に起こっている諸問題の背後にあるものは、人間が誤った判断で人を裁いてしまうことにあると言ってもよいと思います。私たちが人を裁くことがないように、冷静に、真実に人を見ることが出来ますように、心の目が澄んでいるようにお導きください。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。