42:1 ヤコブは、エジプトに穀物があると知って、息子たちに、「どうしてお前たちは顔を見合わせてばかりいるのだ」と言い、更に、
42:2 「聞くところでは、エジプトには穀物があるというではないか。エジプトへ下って行って穀物を買ってきなさい。そうすれば、我々は死なずに生き延びることができるではないか」と言った。
42:3 そこでヨセフの十人の兄たちは、エジプトから穀物を買うために下って行った。
42:4 ヤコブはヨセフの弟ベニヤミンを兄たちに同行させなかった。何か不幸なことが彼の身に起こるといけないと思ったからであった。
42:5 イスラエルの息子たちは、他の人々に混じって穀物を買いに出かけた。カナン地方にも飢饉が襲っていたからである。
飢饉はヤコブの家族にも影響を与え、食料に事欠くようになった時、エジプトには穀物があることを聞いたヤコブは、息子たちに、エジプトに行って食料を買ってくるように命じるのです。
イスラエルからエジプトまで、ごく大雑把に言えば610KMほどの距離があります。往復で1200KMです。ちょっと散歩してきますというような距離ではありません。参考までに記すと、東京から京都までの距離が約368KM、静岡から青森までが683KMです。
その間には砂漠が広がっています。しかも飢饉が続いているというのですから水の確保も大変だったと思われます。簡単に行けるところではありませんが、食料がなくなれば生きていくことが出来ませんから、彼らは必死の思いでエジプトまで出かけて行ったに違いありません。
こうして彼らは、再びヨセフに再開するのです。
祈り
天の父なる神様、私たちは、自然災害や不慮の事故、病気など様々な困難を経験することがありますが、そのことが新しい発見や自らの成長につながることを感じます。順境の時だけでなく、むしろ逆境の時にこそ真実に目を開かれることを感じます。あらゆるときに、心を低くしてあなたの玖珠しい御業を知ることが出来ますように。
イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。