42:17 ヨセフは、こうして彼らを三日間、牢獄に監禁しておいた。

42:18 三日目になって、ヨセフは彼らに言った。「こうすれば、お前たちの命を助けてやろう。わたしは神を畏れる者だ。

42:19 お前たちが本当に正直な人間だというのなら、兄弟のうち一人だけを牢獄に監禁するから、ほかの者は皆、飢えているお前たちの家族のために穀物を持って帰り、

42:20 末の弟をここへ連れて来い。そうして、お前たちの言い分が確かめられたら、殺されはしない。」彼らは同意して、

42:21 互いに言った。、ああ、我々は弟のことで罰を受けているのだ。弟が我々に助けを求めたとき、あれほどの苦しみを見ながら、耳を貸そうともしなかった。それで、この苦しみが我々にふりかかった。」

 

ヨセフは兄たちを三日間監禁した後で、兄弟のうち一人を監獄にいれておき、他の兄弟たちは家族のために穀物を持って帰り、末の弟を連れてくるようにと命じるのです。

 

こうした中、兄たちはヨセフにしたことを思い出し、ああ、我々は弟のことで罰を受けているのだ。弟が我々に助けを求めたとき、あれほどの苦しみを見ながら、耳を貸そうともしなかった。それで、この苦しみが我々にふりかかった。」と互いに言うようになりました。

 

この時まで、兄たちは、時にはふと思い出すことがあったとしても、ほとんどヨセフのことなど忘れていたのではないでしょうか。口にすることもなかったのではないかと思われます。しかし、この時、彼らは否が応でも自分たちがヨセフにしたことを思い起こし、自分が犯した罪を思い起こさざるを得なくなるのです。

 

祈り

 

天の父なる神様、自分の思い通りに事が運んでいる時、私たちは得てして自分の過ちや自分を守り支えてくださっている神の恵みに気が付かないまま、自分の力でそれを行っているかのように思ってしまうことがあります。しかし、思い通りにいかないことに直面してようやくそれに気が付くこともあります。どのような時も、私たちを守り導いてくださる方に心を向けることが出来ますように。

イエス・キリストの御名前によって祈ります。アーメン。