16:1 ケンクレアイの教会の奉仕者でもある、わたしたちの姉妹フェベを紹介します。
16:2 どうか、聖なる者たちにふさわしく、また、主に結ばれている者らしく彼女を迎え入れ、あなたがたの助けを必要とするなら、どんなことでも助けてあげてください。彼女は多くの人々の援助者、特にわたしの援助者です。
このみ言葉から、この手紙はケンクレアイの教会の奉仕者フェベによってローマの教会に届けられたと考えられています。ケンクレアイは、コリントにある港の地名です。このように、パウロはこの手紙を、エルサレムに募金を届ける前に、コリントで記したのでした。
「あなたがたの助けを必要とするなら、どんなことでも助けてあげてください。彼女は多くの人々の援助者、特にわたしの援助者です。」という言葉から、当時の教会がお互いに助け合う教会であったことがよく分かります。
当時は教会やキリスト者に対する迫害が激しい時代でした。今日でもユダヤ人の家からイエス・キリストを信じる人が出ると、家を追い出されたり、職を辞職させられたりすることもあるようです。イエス・キリストを信じる者たちはなお少数派であり、その手助けをすることはリスクを負うことでもありましたが、主に従う思いをもってそのような助け合いをしていったのでした。
祈り
天の父なる神様、ケンクレアイの奉仕者フェベのみならず、多くの奉仕者を起こし、互いに協力しながらあなたの救いの御業を実現させてくださいましたことを感謝いたします。あなたの恵みを覚えつつ、あなたの御業を行うものとならせてください。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。