4:1 ペトロとヨハネが民衆に話をしていると、祭司たち、神殿守衛長、サドカイ派の人々が近づいて来た。
4:2 二人が民衆に教え、イエスに起こった死者の中からの復活を宣べ伝えているので、彼らはいらだち、
4:3 二人を捕らえて翌日まで牢に入れた。既に日暮れだったからである。
4:4 しかし、二人の語った言葉を聞いて信じた人は多く、男の数が五千人ほどになった。

ペトロとヨハネが神殿で民衆に話しをしていると、祭司たち、神殿守衛長、サドカイ派の人々が近づいて来ました。ペトロとヨハネのもとに、祭司たちや、神殿守衛長、サドカイ派の人々が近づいてきました。

神殿守衛長とは、大祭司の次の地位にあり、神殿の秩序を保つ責任者でした。祭司たちやレビ人を監督し、神殿を警護する、それが神殿守衛長の務めです。その神殿守衛長が祭司やサドカイ派の人々を従えて、ペトロとヨハネのもとに近づいてきたのです。彼らは、はじめから二人を捕らえるために近づいてきたと思われます。

その時、神殿において、ペトロとヨハネの話を聞く、多くの人々からなる集会が行われていました。4節には、「しかし、二人の語った言葉を聞いて信じた人は多く、男の数が五千人ほどになった。」とあります。ペンテコステの説教において、三千人ほどの人が既に仲間に加わっていましたから、ここではおよそ二千人もの人が、新たに仲間に加わったことになります。

ですから、この日、ペトロとヨハネの周りには、二千人以上の人々が集まっていたことが分かります。また、この集会は、しばらくの間続いていたようです。3章の1節によると、ペトロとヨハネが神殿に上ったのは、午後三時の祈りの時でした。けれども、4章3節を見ますと、二人を捕らえた時は、すでに日暮れであったと記されています。ですから、ペトロとヨハネは、2時間以上に渡って民衆を教え続けていたのです。

祈り

天の父なる神様、聖霊に満たされたペトロとヨハネは、神殿においてイエス・キリストの福音を宣べ伝えました。それによって多くの人々がイエス・キリストを信じるようになりました。このようにして人々を用いて福音がさらに多くの人々に伝えられていくあなたの御業を感謝いたします。
イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン。